こんにちは、シーズ代表の西垣です。
先日、ドイツのデュッセルドルフで開催されたDrupa(ドルッパ)という世界最大の印刷機材展に参加してきましたので、そのレポートをのせたいと思います。
Drupa(ドルッパ)とは
1951年よりドイツのデュッセルドルフ国際見本市会場で4年おきに開催される世界最大の印刷機材展です。
コロナ期間中は中止となったため8年ぶりの開催となります。
https://www.drupa.com/
なぜDrupaに行くのか?
まずはじめに、なぜドイツまでわざわざ?観光?と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、経緯や理由、目的などをご説明したいと思います。
目的
一番の目的はこれになります。
シーズは、創業以来、デカメールを始め、多くの印刷通販サイトの開発・保守、印パケなど印刷業界向けの様々なお仕事をしてきました。
また印刷業界が年々縮小していく中、生き残りをかけた競争にはIT化が非常に重要になるのはいうまでもありません。我々がそのIT化をご支援させていただいたり、従来の印刷業の枠組みにとらわれず、これまでの強みを新しい時代のニーズに向け発揮してもらうための仕組み作りなども提案していきたいと考えています。
そのため今後の事業展開や、印刷通販市場の動向を視察するのが目的で参加しました。
なぜドイツ?
ドイツは、1440年頃にグーテンベルクが活版印刷を発明した歴史を持ち、印刷技術の分野で世界をリードしています。
ドイツを代表する印刷機材メーカー
活版印刷発祥の歴史があるドイツでは世界を代表する印刷メーカーが多く存在します。
代表的な2社をご紹介します。
Koenig & Bauer(ケーニヒアンドバウアー)
今回工場見学させていたただいた中の一社でKoenig & Bauer社(通称KBA)は1817年に創業された世界でも最古の印刷機メーカーの一つです。
世界の紙幣の大半はこのKBA社の印刷機で刷られています。
HEIDELBERG(ハイデルベルグ)
こちらも古い歴史があり日本でも多くの印刷会社に導入されている世界有数の印刷機械メーカーです。日本の印刷会社さんの工場見学をさせてもらうと結構な割合でハイデルベルグ社の機械が入っています。
日本にもKOMORIなど有力メーカーがありますが、今回ツアーをアテンドしていただきKBAユーザーでもある印刷会社社長さんいわく、KBAはメルセデスのマイバッハとすれば、日本製はカローラぐらいの位置づけだそうです。
パソコンで例えるなら、CPUがM3かIntel製の違いという感じでしょうか。
お酒の席でしたので冗談かもしれませんが、印刷機械にもそういう違いがあるようで興味深かったです。
今回はDrupaの概要と行く目的、ドイツの歴史などについて語らせていただきました。
次回はDrupa展示会場についてお届けいたします。