こんにちは、クラウドソリューション事業部の本田です。気づけば6月も後半、2022年も折り返しを過ぎたところで本当に月日が経つことを早く感じております。今回は、個人的には久しぶり、シーズに入社してからは初めてとなりますがイベントに登壇してきたのでそちらをご報告させていただきます。
イベントについて
今回登壇させていただいたイベントは、AWSパートナー向けのマンスリーアップデータセミナーで、AWSの方よりビジネス観点、技術観点からのアップデートと弊社のようなパートナーの取り組みを共有する内容となっております。そのパートナーの取り組みとして、「株式会社シーズにおけるGraviton2の活用」と題してお話させていただきました。
発表内容について
発表させていただいた内容を、ダイジェストで紹介させていただきます。
Gravitonとは
- Gravitonについての説明
- Graviton利用のメリット
Gravitonですが、Armベースのアーキテクチャで、AWSがクラウド上(データセンター)で利用することを前提としてAWSが設計、開発しているCPUとなります。利用メリットとしては、EC2インスタンスでは旧世代(m5,c5など)とGraviton2(m6g)での比較で約80%ほどの価格帯でGraviton2を利用できる、消費電力が下がっている割に処理能力が向上されている、そして消費電力が下がっている(=エコ)ということでSDGsへの対応にもなることがメリットとして紹介しております。処理能力の向上については、こちらのブログにもまとめていますので、是非ご覧ください。
AWS Graviton2 (EC2) を検証した結果、採用しています
AWS Graviton3 (EC2) がGAになったので早速検証してみました
Graviton導入に向けて
- Graviton導入の効果を意識する
- EC2は新規構築でGraviton導入を検討
- ECSも新規構築でGraviton (Fargete) を検討
- AWSマネージドサービスは積極的にGraviton化
- Bad Caseに注意する
次に弊社におけるGraviton導入の指針についてご紹介させていただきました。まず導入しようとしている環境にGravitonは効果があるのか検証し、効果を把握することです。実際にAWSのサービスにてGravitonを導入するとなった際は、EC2とECSの場合は、新規構築の際はGravitonを前提で進め、既存の環境に関してはサーバ更改などのタイミングに合して導入を進めるようにしています。AWSマネージドサービスについては、特にRDSなどのデータベース周りはアーキテクチャ変更による影響がほとんどないので積極的に移行を進めていっています。最後に、Gravitonが使えないケースもあるので念頭に置いておく必要があります。WindowsやArmアーキテクチャに対応していないミドルウェアの場合はGravitonが使えないので、事前に検証を行っておく必要があります。
弊社における導入事例と効果
- RDSをGravitonへ切り替え
- 導入後の効果について
最後に弊社が担当させていただいてるお客様にて、Gravitonを導入させていただいて事例と効果についてご紹介させていただきました。自社でゲームアプリを開発、運用されているお客様でプロダクション環境で動く11台のAmazon AuroraをGravitonへ移行しました。Gravitonへの移行ということで特別な検証を行うことなく、通常のRDSのバージョンアップと同じような検証で検証を行いまして結果として、アプリケーション側の改修もなく無事Gravitonへ切り替えることができました。結果としてRIの料金で約100万円/年のコスト削減となりました。
最後に
久々の機会で緊張はしましたが、途中から楽しく話すことができたのはよかった点かと思います。こういう人前で話すということは、数を積み重ねるしか上手くなる方法はないと思っています。またこういう機会がありましたら積極的に登壇していきたいなと思いました。