クラウドソリューション事業部の原口です。
こちらの記事はJapan AWS Ambassadors Advent Calendar 2023の12日目の記事となります。
AWS Summitでも「楽しいー」って声を何度か聞いており、いつか参加したいな、と思っていたAWS JAMですが、今回、AWS re:Invent 2023 にて無謀にも参加してきました!
現地で一人参加の場合はその場にいる方とチームを組む事になるので、英語力が無い場合は厳しい、、、と感じるかもしれませんが、実際に参加した感想としてはそんな事はありません。
英語はできなくても、俺たちにはAWSという共通言語があるじゃないか!
いや、ほんとそんな感じでやれると思います。なので、もしre:Inventに行ってセッションを聞くだけで終わった、という方がいましたら、是非AWS JAMのようなふんわりコミュニケーションの取れるセッションへの参加を是非是非おすすめします。
自分だけかもしれないですが、本当に会う人全員優しかった、とても。
というわけで今回は AWS re:Invent 2023 で開催された2つのAWS JAMに参加してきましたレポートです!
AWS JAM とは?
AWS Jam は、ゲーム化されたチャレンジ(課題)をチーム対抗で解いてその点数を競い合うゲーム形式ワークショップです。参加者は4人くらいのチームを作って課題に取り組みます。
課題はチームのみが閲覧可能な専用ボード(ダッシュボード)に表示されます。例えば「うまく冗長化できてない」とか「Gravitonに安全に移行したい」などの課題が複数出現します。それぞれの課題に対してAWSアカウントが専用で用意され、そのアカウントを実際に操作して問題を解決した状態とする事ができればポイントとなります!
ポイントはリアルタイムで会場のでっかいスクリーンで表示されるので、ゲーム中はアドレナリンが出まくりですw
ちなみにAWS SummitでのJAMではドライバーとナビゲータに別れて、ナビゲーター役はPC操作禁止、などの制約があったようですが、今回のre:InventでのAWS JAMではそのあたりの制約はなく自由に操作できました。
AWS JAMが楽しめるようになるには
初回にお伝えした通り、言語の壁は意外と少ないです。
ただ、敷居を高くするつもりは無いのですが、AWSコンソールを操作した事が無いであったり、AWSの知識が全然無い、という場合だとすこし厳しいかな?という感じ。厳しいというより勿体無いって感じかも。
一応、課題には難易度が設定されておりますので、easyなどであれば取り組む事も可能で幅広い方が楽しめるようにはなっています。また、成功時の会得ポイントは下がりますが「ヒント」をもらう事も可能です!ただヒントを得ても「?」となっちゃう可能性もあるので、ソリューションアーキテクトプロフェッショナルレベルの知識はあった方がより楽しめるかなと思います。
※自分はヒントを使った事無いのでヒントの内容はどんなものかちょっとわからないですが。。
ENT301 Application modernization challenge
一つ目に参加したAWS JAMはこちら。
実はこれ、タイプがworkshopだったので「モダナイズの構築体験ができるワークショップ」と思って参加したら実はAWS JAMでしたという罠。いや結果めっちゃ楽しかったですけど。
僕らのチームはそれぞれの課題について担当を適当に決めてモクモクとやりつつ、わからない事があったら適宜相談、というスタイルを採用。
僕はeasyやnormalの2,3個の課題を終わらしてhardを着手。しかしこの内容が案件を1から構築しないといけないレベルの難易度でした。慣れないミドル部分はプログラマに聞きつつ頑張りましたがこの課題を100%は解けなくて、最終結果は6位。。これ解けてたら3位以内に入れたかなぁああ!悔しい!
ちなみに3位以内はゲーム終了後に表彰されて記念品が贈呈されます。やる気出ますね。
海外のエンジニアの方とのお話も楽しかったです。
GHJ206 Cloud tournament: AWS Jam and escape room
前半がescape room。後半がAWS JAMでした。
これは弊社のメンバー4人で参加しました。
前半のEscape room はゲームになっていて、えらいこっちゃ起こる問題をクラウド知識で解決していくというもの。楽しくゲームをやりながらクラウドプラクティショナーの試験勉強ができる!というコンテンツですね。
キリンさんがえらいこっちゃしよるのをなんとかしてあげるストーリーでした。
大量にサーバーを破壊するキリンさんに「そうはならんやろww」とツッコミながら楽しくプレイしました。
後半は本命のAWS JAMです!
今回はシーズ先鋭チームのみでの参加なので気合い入れて頑張りました!
多数の課題の出現に対して、「お、俺はこの課題、案件でやった事あるわ」「俺はこっちー」とわいわいしながら課題にチャレンジ。普段一緒に仕事してるメンバーなのに個々の案件の細かい部分はわかっていないから「え!そんな事経験してたんだ!」なんて事を知れたのがめっちゃよかったです。
みんなそれぞれ課題を1から2は担当してクリアしてたかな。
ちなみに僕は「やります!」といった課題がクリアできず、本田さんにヘルプ。本田さんが見事解決してくれました。彼のことはこれからジャム男と呼ぼうと思います。
ここでも一瞬2位になったりして盛り上がったのですが結果は11位とかでスクリーンにも映らない圏外。。悔しい結果となりました。おそらくは40チームくらいは参加してたので上位だったという事で自身を慰めます。
感想
楽しい
いや、めちゃくちゃ楽しかったです。リアルタイムでポイントランキングが表示される様子はアドレナリンが出まくりで知らないサービスに対する課題の取り組みはググったり過去の自分のドキュメント見直したりでなんとかして解決する感じで非常に勉強になりました。
なんだろう、この体験は、、、物理サーバー障害で一刻も早く修復しないといけない時、時が加速するくらい技術力が向上する感覚に似てる、かも。
でも悲壮感なく「楽しい」ですからね。最高です。
AWS JAMはAWSの習得に最適では?
よくAWSを学ぶ方で困っているのが「知識のインプットと実際の環境構築の割合」です。
どれくらい座学を勉強したら実際の環境構築したらいいのかというのがありますよね。
僕はいつも「学んだ知識ですぐに環境構築を体験するのがよい」と答えていますが、インプットした知識に対する、適切な環境構築体験のための課題を出す人が必要、なんですよね。
AWS JAMの課題は実際の環境で発生しうる本当に実践的な課題でした。
そのため、AWS JAM前に座学で知識をインプットし、AWS JAMの課題にてその知識を使った環境構築や問題解決を行うというのは非常に素晴らしい学習体験になるのでは、と思った次第です。
社内に展開できないかなーと調べてみると有料サブスクとすれば社内に展開できるそうなのですがそのあたりが課題となりそうです。
AWS JAMにおけるコミュニケーション促進の可能性
すでにAWSをある程度習得した我々のチームでの参加については、コミュニケーション体験が非常によかったものだと思っています。
リモートワークでコミュニケーション不足をどうするかといった課題は各社持っておられると思いますが、やはり共有の課題に関して一緒に取り組むのが一番のコミュニケーションであると感じました。
今回のAWS JAMでは仮想の課題ではありますが、問題解決のためのアプローチの仕方など一緒に取り組む事で見えてくる人となりなどがあり非常に楽しかったです。
また管理職の僕としては、部長として毎日夕会で作業内容を報告いただいたりするのですが、一緒に AWS JAMに取り組む事で「この人、こんな事が経験してたのかー!!」「こんな事得意だったんか!!」なんて事が多く発見できて非常に実りあるものと感じました。(いや、夕会の報告が機能していないとも言えるのか・・・?)
今後のコミュニケーションを深くするためのヒントをAWS JAMからいただいた気がします。
以上です!